市民襲撃事件で罪に問われ1審で死刑判決を受けた「工藤会」トップらの裁判で、27日、ナンバー2が一転して一部の事件への関与を認めた上で、「総裁には報告していない」などと話しました。
特定危険指定暴力団・「工藤会」トップの野村悟被告(76)とナンバー2の田上不美夫被告(67)は、市民を狙った4つの事件で、殺人などの罪に問われ、一審で野村被告は死刑、田上被告は無期懲役の判決を言い渡されました。
27日午前、福岡高裁での弁護側・被告人質問で、田上被告は「看護師と歯科医師の事件で傷つけるように指示した」と主張を一転させた上で、「総裁には報告していない。総裁から何か言われてしたわけではないので」などと改めて野村被告の関与を否定しました。
田上被告は、ほかの2つの事件については、「関与していません」と主張しています。
午後には、野村被告への被告人質問も行われる予定です。