「帯広駅の駐車場ですが、入り口が雪で埋まって分かりません」(沼田海征記者)
記録的な大雪となった北海道十勝地方。24時間で降った雪の量は帯広市で124センチと、統計開始以来、道内では最も多い大雪となりました。
積雪は、2月3日の5センチから2月4日午前9時には129センチと、子どもの身長ほどの雪が一夜にして積もりました。
「初めてです。こんな雪は」(帯広市民)
UHBカメラマンが自宅の窓から雪の深さを測ると。
「自宅のマンション1階です。窓を開けると、窓のすぐそこまで雪がきています。100センチを超えています。」(佐野力斗カメラマン)
「(Q:ひどいですね)やばいですね、本当に。観測史上初って言ってましたよね。(雪が)窓のギリギリまで積もって危ない」(帯広市民)
「(Q:出られないですよね?)会社まで行くのか、リモートにするのか悩みますね」(帯広市民)
屋根がへこみ、壁が大きくゆがんだ建物。
午前9時30分ごろ、帯広三条高校では野球部の屋内練習施設が雪の重みで倒壊しました。今後の練習にも影響がある可能性があります。
北海道は、急速に発達する低気圧の影響で、十勝地方で記録的な大雪となり、24時間降雪量は帯広市のほか、本別町と芽室町で100センチを超えています。
車や道路は雪に埋まり、市民は朝から雪かきに追われました。レンタカー業者は懸命に車を掘り起こそうとしていました。
「(Q:奥まで車が並んでいる?)そうです。おそらく10台ぐらい」
「(Q:膨らんでいるところが車?)車ってことですね」
「体が埋まるくらいの雪が積もっていて、立ち往生する車が相次いでいます」(沼田記者)
市内では、車の立ち往生も相次いで発生。救急車も途中で進めなくなる事態に。かわりに、タイヤが大きく雪が多くても進める消防車が急病人を搬送しています。
こちらは帯広市内のコンビニエンスストア。配送ができず、一部の商品が品薄になっています。
コンビニチェーンの担当者は「商品が届けられず、一部の商品が品薄になっている。道路の除雪が終わり次第、配送できる準備をしている」としています。
また、十勝地方のスーパーでは一部の店舗が臨時休業しました。
また、日本郵便は、十勝地方の郵便局の窓口業務を休止。釧路市や根室市などでも、集荷と配達業務に影響が生じています。
高速道路の道東道が夕張・釧路別保インター間で通行止めとなったほか、国道は北海道東部の峠を中心に9路線・10区間が通行止めになるなど、物流が寸断。
JRもこれまでに112本が運休し、札幌市と帯広・釧路を結ぶ特急や根室線・釧網線など3つの路線が終日運休となっています。
北海道は、2月5日にかけて発達する低気圧の影響で、日本海側で大雪や猛吹雪となる予想です。
5日夕方までに予想される雪の量は、日本海側南部で50センチ、太平洋側西部で40センチ。また、予想される最大瞬間風速は、日本海側と太平洋側西部で30メートルから35メートルとなっています。
5日にかけて、猛吹雪による交通障害に警戒が必要です