【ススキノ首切断事件】田村瑠奈被告が「『首を拾っただけなのになぜ外に出られないんだ』と話している」と母・浩子被告が”新証言” 父・修被告は「瑠奈被告に問いただす習慣をいつの間にか諦めてしまった」

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 札幌・ススキノのホテルで男性が殺害され、親子3人が逮捕された事件。現在、鑑定留置中の娘の瑠奈被告が「『首を拾っただけなのになぜ外に出られないんだ』と話している」と母親が証言しました。
 父親・田村修被告の7回目の裁判員裁判。前回に続き、母親・浩子被告の証人尋問が行われました。
 「瑠奈被告は事件の動機について、取り調べを受けた警察や検察、弁護人にどのように話しているか聞いているか?」 (弁護側)
 「弁護人からは、動機どころか、事件を起こしたという話もしていなくて、『首を拾っただけなのに』という最初の話から進んだことは何もなくて、『なぜ自分は外に出られないんだ』と言っていると聞いています」(浩子被告)
 現在、鑑定留置中の娘・瑠奈被告の発言について証言した浩子被告。
 また、瑠奈被告が金髪のウィッグをしていた理由も明らかにしました。
 「瑠奈被告は被害者と会う際に金髪のウィッグをしていた。修被告が買ったのか?」 (検察側)
 「誰が買ったか、前から持っていたか、判断がつかない」(浩子被告)
 「瑠奈被告がウィッグを着けた理由は?」 (検察側)
 「娘は『おじさんと一緒に入るのが、写るのが嫌だから』と言っていた」(浩子被告)
 「何に写るのが嫌なのか?」(検察側)
 「『カメラ』と言っていた」(浩子被告)
 
 「防犯カメラのことか?」(検察側)
 「そうだと私は思った」(浩子被告)
 2023年7月、札幌・ススキノのホテルで、頭部を切断された男性の遺体が見つかった事件。これまでの裁判で、瑠奈被告にさまざまな人格があったと両親は証言しています。
 「(帰宅後)変わったことはあったか?」(弁護側)
 「瑠奈が『血をきれいにしてきた』と言ってきた」(浩子被告)
 「瑠奈被告が被害男性を殺したと考えなかったか?」 (弁護側)
 「その時は考えていなかった」(浩子被告)
 「誰が殺したのか?」(弁護側)
 「そのような過酷なことができるのは、シンシアさんだと思う。ルルーやベイビーは激しいことをやるキャラクターではない」(浩子被告)
 「ジェフはどんな存在?」(弁護側)
 
 「とても大切なパートナー」(浩子被告)
 「シンシア」「ルル―」「ベイビー」、そして「ジェフ」。
 これらは全部、瑠奈被告の「魂」のことだといいます。
 浩子被告は「18歳のときに『瑠奈は死んだ』」と瑠奈被告から告げられたそうです。
 そして、2月4日の裁判では修被告への被告人質問も行われました。
 「瑠奈被告が逮捕されるまで、被害男性を殺した、首を切断したと話をしたことは?」(弁護側)
 「そのような話は娘からありません」(修被告)
 「さまざまな理由を聞いたか?」(弁護側)
 「尋ねておりません」(修被告)
 「なぜ?」(弁護側)
 「普段から通常の親子関係の会話が成立しにくい。本人の言っていることをいちいち問いただす習慣をいつの間にか諦めてしまった。言っていることを否定も肯定もせず、かわしていた。聞いたところで理解できるような回答が返ってくると思わない」(修被告)
 裁判は2月5日も行われ、修被告への被告人質問が続く予定です。