北海道札幌市ススキノのホテルで男性が殺害された事件で親子が逮捕された裁判。
検察は1月21日父親の田村修被告が「ホルマリン購入」などと事件後にインターネットで検索していた可能性を指摘しました。
21日札幌地裁で開かれた父親・田村修被告の裁判。黒のジャケット姿で入廷しました。
検察側が明らかにしたのは…
「ホルマリン購入などといった検索履歴があった」
事件後のインターネットの検索履歴を明らかにしました。
2023年7月、札幌・ススキノのホテルで頭部を切断された男性の遺体が見つかった事件。
この事件で罪に問われたのは親子3人です。
娘の瑠奈被告が殺人などの罪に、両親が殺人や死体遺棄などのほう助の罪に問われています。
起訴状などによりますと、修被告は瑠奈被告と一緒にのこぎりを購入。
事件後には自宅に頭部を隠すことを容認したほか瑠奈被告が頭部を損壊する様子をビデオで撮影するなどしたとされています。
1月14日の初公判で修被告は…
「私は事件が起きて娘の犯行を知った」
修被告は起訴内容を否認、無罪を主張しました。
一方、検察側は修被告が瑠奈被告の殺害を認識していたと指摘。
根拠として事件の前の月に瑠奈被告の要望で3人で話し合いをし、その翌日に凶器を購入していたことを挙げました。
そして事件の経緯に注目が集まる中、21日の3回目の裁判で明らかにされたのが…
「ホルマリン購入などといった検索履歴があった」
検察は証拠調べで修被告が事件後、インターネットで「ホルマリン購入」「大脳サイズ大きさ」などと検索していた可能性を指摘しました。
さらに検察側は父親と娘と氏名不詳の男性の3人の会話の動画を公開。
瑠奈被告が「ホテルに行く。そのあと家に帰る」などといった会話が記録されていました。
動画は事件前の6月に撮影されたもので修被告のスマートフォンに保存されていました。
修被告の裁判は12回開かれ、判決の言い渡しは3月12日の予定です。