突然、道路を走行中の軽乗用車がバランスを崩し、火花が上がります。外れたタイヤはバウンドしながら、ものすごいスピードで後方へ転がっていきます。
後続車は間一髪でスピードを緩めて避け、ケガ人はいませんでした。撮影されたのは11月24日の朝、札幌市西区宮の沢の手稲区方向へ向かう路上です。
「衝撃音がして、工事現場の金属が触れ合うような『ガシャーン、カンカン』という音がした。サイドミラーを確認して気づいた」(映像を撮影した人)
同じく札幌市西区の平和では、11月14日に走行中の軽乗用車から外れたタイヤが4歳の女の子を直撃し、今も意識不明の重体となっている事故が起きたばかりです。今回のケースと共通点が。
「軽乗用車のタイヤが外れる映像が撮影された、宮の沢の現場です。片側3車線で交通量が多く、平和の事故と共通するのは道路が下り坂で、共に左前輪が外れている点です」(八木 隆太郎 フィールドキャスター )
なぜ、左側の前輪が立て続けに外れたのでしょうか。自動車事故に詳しい専門家は。
「左側のタイヤは、ねじが緩む方向に回っている。前進しているときはナットが緩みやすい。前のタイヤはハンドルをきると、ねじにかかる負担が大きい。そのため、左の前輪が特に外れやすいと言われている」(交通事故鑑定人 澁澤 敬造さん)
また、タイヤを交換した後に脱落する事故が増える傾向にあるといいます。十分にご注意ください。