「暴れれば暴れるほど神様が喜ぶ」神輿を派手に壊す能登「あばれ祭」

朝日新聞社

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能登に夏を告げるキリコ祭りの先駆け、「あばれ祭」が5、6日、石川県能登町宇出津(うしつ)で行われた。7メートルの大たいまつの火の粉を浴びながら巨大な灯籠(とうろう)「キリコ」が乱舞し、クライマックスには2基の神輿(みこし)が壊された。元日の能登半島地震の影響で中止を決める祭りもある中、模索しながらの開催だった。
 6日深夜、同町の八坂神社の境内。屈強な男性たちが、たかれた火の上を神輿を担いで通り、神輿を地面にたたきつけ、よじ登って転がす。神輿は屋根に穴が開いて黒く焦げ、火の粉が空高くまで舞い上がった。