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※ 視聴回数は1日1回更新されます。 信仰心を利用した弟子へのわいせつ行為。元住職に有罪判決です。
12月11日に判決を受けた深澤幸久被告(59)。千葉県にある仏教の宗派・本門佛立宗の寺・妙恩寺の元住職です。
深澤被告が問われた罪は、弟子の女性へのわいせつ行為です。去年7月、女性が拒絶できないことを利用して、寺で女性の服をめくり上げ、胸や陰部を触わった、準強制わいせつ罪です。
(被害にあったAさん)「(なぜ)私の服を脱がせて、体を触っているのか、なぜこんなことをするのか、本当に意味がわからず、混乱して本当に頭が真っ白になっていました」
自身の病気などで悩みを抱えた中で入信し、深澤被告を師匠として修行を始めたAさん。「服従」するよう教え込まれ、当時は、被害に気付かなかったと言います。
Aさんが教えを記録したノートにはこのような内容が書かれています。
『自分の考えを捨てなさい』『師匠が全て』
(Aさん)「お導師が全て正しくて、お導師から教えていただいた通りにさせていただければ、絶対に悪い方にはならないっていうふうに」
裁判では起訴内容を認め、謝罪した深澤被告でしたが、捜査段階では「わいせつ目的ではなく宗教的行為だった」と供述していたといいます。
Aさんは意見陳述で「被告は私の思いと立場を利用して性暴力で私の心を殺しました」と述べ、重い刑罰を求めました。
そして11日。判決で千葉地裁八日市場支部は「被害者が絶対服従の関係にあり拒絶できないことや、被害申告できないであろうことを利用して行為に及び、口止めともとれる発言をもしており、卑劣で悪質」と指摘。
一方で「反省し二度と同様の行為をしないと誓っている」などとして、深澤被告に懲役2年・執行猶予4年の判決を言い渡しました。
(Aさん)「弱い立場の人に対して、きちんと本当の意味で手を差し伸べて守るっていうことをきちんとできる仕組みを作っていってほしい」
本門佛立宗は取材に対し「事態は甚だ遺憾である。個人の信仰を最大限守っていけるようつとめる」コメントし、深澤被告の懲戒については審議中としています。