ホタテ貝が環境素材に。捨てる貝殻から生まれたヘルメット「HOTAMET」

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

「HOTAMET」は、廃棄されたホタテ貝殻を再生利用した、エコなプラスチック「カラスチック」から作られたヘルメット。
廃棄貝殻でエコサイクル
ホタテの水揚げ量、日本一を誇る北海道の猿払村。村を支える重要な資源として、社会課題となっていたホタテの廃棄貝殻の再資源化に取り組んだ。そこで生まれたのがエコなプラスチック「カラスチック」だ。
「カラスチック」は、創業53年の老舗部品メーカーと、スタートアップスタジオが共同開発した。「HOTAMET」はそんなエコ素材から作られている。
土壌汚染の原因になると言われる廃棄物の再生利用だけでなく、使用素材のほとんどがリサイクル素材。新品プラスチック100%利用時と比較して、最大約36%の二酸化炭素を削減するという。
軽くて堅いバイオミミクリー構造
自然界の仕組みを応用し技術開発に活かすことを、生物を意味する「バイオ」と模倣を意味する「ミミクリー」を合わせた「バイオミミクリー」という。生体工学などと呼ばれる生物模倣技術だ。
「HOTAMET」は、ホタテ貝の構造を模倣したリブ構造を採用。凹凸のない構造と比べ約30%も強度をアップするとしている。
素材使用量も少なく、重さはわずか400g。サイズはベルトで調整すれば、頭囲53〜62cmに対応可能だ。
シンプルで使いやすいデザイン
カラーは、CORAL WHITE(白)/SAND CREAM(ベージュ)/DEEP BLACK(黒)/OCEAN BLUE(青)/SUNSET PINK(ピンク)の5色展開。色味は貝殻固有の個体差が発生するので、実質世界に一つだけのマイヘルメットが手に入るかもしれない。
貝殻の様なフォルムは、工事現場で使うような堅苦しい雰囲気もないので、機能的で見た目も美しい。
バックルの調節パーツも、ホタテを彷彿とさせる可愛らしいデザインが施されていたりと、遊び心が感じられ、ヘルメットをかぶるのが楽しくなりそう。
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捨てる素材を再利用したホタテ貝のヘルメット。災害用に備えてみてはいかがだろう。