木村多江、“国宝”百済観音の美しさにうっとり「心が洗われる」 音声ガイドのナビゲーターにも挑戦

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 女優の木村多江(49)が、このほど東京・上野の東京国立博物館で特別展『法隆寺金堂壁画と百済観音』取材会を開いた。
 世界遺産・法隆寺。世界最古の木造建築である金堂には、およそ1300年前の飛鳥時代に描かれた壁画があった。2020年は、法隆寺金堂の火災をきっかけに、1950年に文化財保護法が成立してから70年となる節目の年で、本展では、「法隆寺金堂壁画」の優れた模写や、焼損後に再現された現在の壁画、そして日本古代彫刻の最高傑作の1つである国宝・百済観音など金堂ゆかりの諸仏を展示。法隆寺金堂の美の世界を体感していただくとともに、文化財を保護し継承することの大切さを伝えていく。
 内覧した木村は「実際に拝見すると美術としても本当に美しく、模本に関しては参加された方々の情熱みたいなものも見えてきた。目に見える美しさだけでなく、目に見えないものを感じ取ることができたような気がします」と感想を明かした。
 本展には1997年のルーブル美術館以来、23年ぶりに百済観音として親しまれる「観音菩薩立像」が法隆寺から出て、東京で公開される。「百済観音はクスノキという硬いもので作られているものが、ここまでしなやかに柔らかく美しい。そして慈悲の心が伝わってくるような。なにか、心が洗われるようで謙虚な気持ちになれました」とうっとりした。
 音声ガイドのナビゲーターも務める。「普段のナレーションに関しては、私らしさを込める部分もあるんですけど、今回に関しては極力、想像したり、感じたりするのを邪魔しないように、なるべく自分を出さないようにと思って、やらせていただきました」と振り返っていた。
 「時間のあるときに、ふらっと行ったりする」という美術館フリーク。「作られた方の背景や気持ちがわかるような、そういうものを勉強して行くと、目で観た美しさだけでなく、なぜ書いたのかという情熱まで見えるような気がする。勉強していくと面白さが増すような気がします」と楽しみ方を語る。そして「1つのものに傾けた情熱。線1つにも心を込めて線を書いているなと感じた。1回、立ち止まって、人の道というのを見返せるような展覧会。心穏やかに、心清らかになれると思います」と呼びかけた。