視聴回数778,305回
※ 視聴回数は1日1回更新されます。 今夏大ヒットしたディズニー映画『アラジン』(2019年)の青いジーニー役も記憶に新しいハリウッドのトップスター、ウィル・スミスが主演映画『ジェミニマン』(10月25日公開)を引っさげ、今年2度目の来日(通算10回目)。17日に、東京・六本木ヒルズアリーナで開催されたジャパンプレミアイベントに登壇した。
今回、ウィルとともに、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(2013年)ほかで2度のアカデミー賞監督賞受賞の巨匠アン・リー監督、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズを手掛けたプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーが来日。
上映前の舞台あいさつで、まずジェリー・ブラッカイマーから「私たち、心からこのたびの台風で被災された皆さんにお見舞い申し上げます」。リー監督も「私も台湾出身なので、非常によくわかります。心は皆さんとともにあります。一刻も早い復旧・回復をお祈り申し上げます。この映画を観て元気を出してもらえたらうれしいです」と、お見舞いのことばを寄せた。
ウィルは、いつもどおりのサービス精神で、笑ったり、笑わせたり、観客の声援に応えたり、「改めて見ると、いい劇場だね」とTOHOシネマズ関係者が聞いたら喜びそうなコメントも飛び出して、舞台あいさつを盛り上げた。
さらに、日本語吹替版で声優を務める菅野美穂、江原正士、山寺宏一も駆けつけ、ウィルたちを歓迎。中でも山寺とは5月に『アラジン』で来日した時にも顔を合わせ、一緒にメディアの取材などにも応じたばかり。山寺は“ベストフレンド”のウィルとの早すぎる再会と「ジェリー・ブラッカイマーさん、アン・リー監督とも一緒の舞台に立っている。一生分の運を使い果たしたんじゃないか、というくらい幸運です」と、感激していることを伝え、「今回、歌はなかったんですが、繊細なお芝居を心がけ、心を込めて演じました」と話して、ウィルを爆笑させていた。
同映画は、ウィル演じる最強のスナイパー、ヘンリーが、政府に依頼されたミッションを遂行中、巨大な陰謀に巻き込まれる近未来アクションエンターテインメント超大作。最新技術を用いウィル本人の演技をもとにフルCGで制作された、当時の本人としか思えない23歳のウィルが演じるクローンの“ジュニア”が登場して、壮絶なバトルを繰り広げる、前代未聞のウィル・スミスW主演が話題となっている。
この複雑なアイデアをわかりやすくするため、日本語吹替版ではウィル本人の声を江原、ジュニアの声を山寺が担当している。
メアリー・エリザベス・ウィンステッドが演じるヒロイン、ダニ―の吹替を担当する菅野は「最新の技術と最高の情熱で出来上がった世界観をどう日本語で伝えたらいいか、そのお手伝いができたらと思って参加しました」と、ウィルの隣に立って頬を紅潮させた。その菅野から「共演相手が(フルCGの)自分自身どういう心持ちでしたか?」と“ウィル”に質問されたウィルは、「奇妙な感じだった。実際の撮影では、代わりの俳優やスタントマンがいたり、何もない空間で演じることもあったりして、相手役の姿を見たのはそれから8ヶ月後だった。初めて“ジュニア”を見たときは、美しいショックだった」と、回答。
続けて「自分自身なのに、行ったことがない場所にいたり、やったことがないことをしていたり、そういう体験だった。アン・リー監督は、この映画を未来に向けて発信していると思います」といい、「ごめんなさい。アン・リー監督と同じくらい長くなってしまいました」とオチをつけて、会場の笑いを誘っていた(このやりとり以前に、ウィルがアン・リー監督に「コメントが長い」と突っ込みを入れて、いじっていたため)。