しぼんだ計画再び…ヘリウムガス気球で「大山古墳」を上空から眺める計画 今年10月上旬の運行目指し再始動

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MBSニュース

 世界遺産の古墳を空から眺めよう。しぼんでいた計画が再び膨らみ始めました。
 世界文化遺産百舌鳥・古市古墳群のひとつ「大山古墳」を上空から眺めるために堺市が進めていたガス気球の運行。
 この計画が決まったのは約6年前、百舌鳥・古市古墳群が世界遺産に登録されたことがきっかけでした。
 大阪府と堺市は経済効果を見込んで大仙公園に発着場を整備し、2020年の運行を目指して夢と希望を膨らませましたが、新型コロナの影響などで思うように進まず…
 2023年4月には、ヘリウムガスを充てんし、運行開始の日を待ちました。しかし、ガスが気球の外に漏れ、夢と希望がしぼんでしまったのです。
 原因を調査するも特定には至らず、安全対策として機材をイギリス製からフランス製に買い換えるなど策を練りました。
 5月1日、ゴールデンウィーク明けから機材を大山公園に設置するための工事などを始め、今年10月上旬の運行開始を目指すことを明らかにしたのです。
 (堺市 永藤英機市長)「安全安心がまずは最優先ですが、徹底しながら運行実現につなげたい」
(ガス気球を運行する事業者 樋口正輝さん)「都心部での運行は初というふうに言えます。世界遺産という足元に特別な価値があるものがあるガス気球というところではこれも日本で初ということになると思います」
 料金は大人4000円前後で、外国人観光客については料金を分けることも検討しています。夢と希望が再び膨らみます。