カメラマンなしでスポーツを中継、無人撮影AIカメラがスポーツ界にもたらすもの。

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

技術進化によってこれまでそう簡単にはできなかったことが、実現しやすくなった昨今。こうした波がスポーツ中継の世界にも到来しています。
イスラエルの企業が開発した無人撮影カメラ、Pixellot。
空間の動きを自動で追いかけられる超有能次世代高機能AIカメラで、スポーツ中継や練習などに使用されています。
Pixellotの仕組み
Pixellotには4つの高解像度カメラがついています。
4つのカメラは少しずつ角度と高さを変えて備え付けられており、その4つの映像を合成して6Kのパノラマ映像化。フィールド全体を撮影し続けます。
試合前に競技の内容をAIに学習させておけば、AIは試合の盛り上がっている場所へ自動的にフォーカスしてくれます。
セッティングをしてしまえば接続したパソコンから映像の管理ができ、特定の選手を自動追従なども可能、そのままライブ配信もできちゃいます。
スポーツ界にもたらすもの
一般的なスポーツのテレビ中継は複数のカメラのスタッフが必要です。
Pixellotを使った場合、撮影、編集、収録の全てをこなしてくれるので約9割のコストカットが可能になると言われています。
つまり、広告収入やスポンサーからの支援が難しいアマチュアスポーツでも低コストで撮影、配信ができるようになります。
また、Pixellotは練習にも使用可能で、ヨーロッパのサッカー強豪クラブチームのユースといった下部組織ではすでにこのカメラを使ってより効率的な練習に使用しています。
フィールド全体を撮っていることで選手全体の動きの把握もでき、より細かい分析もできます。
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Pixellotは現在サッカー、バスケットボール、ラグビー、ハンドボールなど計10種の競技に対応していますが、日本での人気が高い野球にも対応予定です。
これまでプロの世界ばかりだったスポーツ中継が、アマチュア競技やユースの試合がより多くの人の元に届けられ、分析や練習のクオリティもあげられるPixellot、今後もスポーツ界に大きな影響を与えそうです。
Pixellot