動物園のシロクマが緑色に…その理由(どうぶつトリビア)

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その白い姿から「シロクマ」と呼ばれるホッキョクグマ。
しかし動物園では、体毛が緑色になっている姿が見られることもあります。
実はホッキョクグマの一本一本の毛は無色透明で、中心はストローのように空洞になっています。
骨の形成に不可欠な紫外線が北極圏では弱く、ホッキョクグマの毛の構造は、この紫外線を効率よく吸収するために進化した結果といえます。しかし毛の空洞部分に「藻(も)」が生えてしまうことがあり、このため体毛が緑色に見えてしまうのです。不潔でもなければ、病気でもなかったのですね。
■監修:新宅広二
1968年生まれ。生態科学研究機構理事長。動物行動学と教育工学を専門にし、大学院修了後に上野動物園、多摩動物公園に勤務。国内外のネイチャー・ドキュメンタリー、動物バラエティー番組の監修を手がけるほか、動物園・水族館などの展示企画・監修を手がける。著書に「しくじり動物大集合」「もっとしくじり動物大集合」「すごい動物学」(永岡書店)など。