十二支の戌(いぬ)意味は…意外な事実

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 漢字にまつわるトリビアを、美しい書道とともに見て楽しむ「漢字トリビア」。
 2018年の干支(えと)はイヌ。
実は「戌」の漢字には「犬」という意味はありません。
本来の読み方は「ジュツ」で、一説には刈り取った作物をまとめた様子を意味する漢字だったとされています。
 さらにいうと、「子(ね)」「丑(うし)」「寅(とら)」といった、十二支に使われている漢字には、基本的に動物の意味はありません(「巳(み)」については、もともとヘビを表すという説があります)。
 暦や方位を指し示していた十二支を庶民にも覚えやすくするため、動物を割り当てたのが始まりとも言われています。
■書道:鈴木曉昇(すずき・ぎょうしょう)氏
伝統書法を基軸とした書道家。 全日本書道連盟・正会員、産経国際書会・評議員・審査会員等に所属。
テレビドラマなどの書道指導、書状などの書道美術品、書道小道具を制作。
シダックスアカデミー書道講師、鈴木曉昇書芸教室主宰。
■監修:円満字二郎(えんまんじ・じろう)氏
1967年、兵庫県西宮市生まれ。大学卒業後、出版社で国語教科書や漢和辞典などの担当編集者として働く。現在は、フリーのライター兼編集者。著書に、『漢字ときあかし辞典』(研究社)、『漢和辞典的に申しますと。』(文春文庫)などがある。