ノーベル賞演説で日本政府批判「あそこは原稿になかった」  被団協・田中さんの意図「国が補償するという考え方を、ほとんどの人が持っていない。どういう意味があるのか、感じていただこうかなと」

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共同通信社

共同通信【速報動画】

日本原水爆被害者団体協議会(被団協)代表委員の田中熙巳(たなか・てるみ)さんは10日のノーベル平和賞受賞演説で、国際社会で高まる核の脅威を強調する際や原爆被害への国家補償に言及する際、草稿とは異なる文言を使い、熱意を込めた。ロシアのウクライナ侵攻や中東情勢で「核のタブー」が脅かされていることに触れた際、草稿では「口惜しさと怒り」を覚えると記されていたが、実際の演説では「悔しさと憤り」と言い換えた。日本政府が国家補償を拒んでいることを批判したくだりでは「もう一度繰り返す」と前置きし、「原爆で亡くなった死者に対する償いは日本政府は全くしていない」と草稿にはなかった一文を加えた。