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※ 視聴回数は1日1回更新されます。広島湾に浮かぶ似島(にのしま、広島市南区)では、原爆で亡くなった人々の遺骨が今もなお見つかっている。広島大学平和センターの研究員である嘉陽礼文(かよう・れぶん)さんは、年に何十回も島に行き、地道な遺骨収集を続けている。1945年8月の原爆投下後、似島は野戦病院となり、多くの被爆者が搬送され、亡くなった人々は集団で埋葬された。沖縄出身の嘉陽さんにとって、親族が戦争で行方不明になったことも動機のひとつだ。2014年に島の北西部の埋葬地の情報を得て、私費で遺骨収集を始めた。今年は幼い子どもの顎の骨と歯を発見。「何も知らずに死んだ」と語る。遺骨は将来、寺に納める予定だ。