4年前、北海道旭川市で女子中学生がいじめを受け、自殺したとされる問題で、中学校の元校長が「学校側は適切に対応した」と主張しました。
「学校は対応を怠ったとしていますが、これはいわれなき非難です」(中学校の元校長 金子圭一さん)
4年前、旭川市の公園で凍死して見つかった広瀬爽彩さん。
旭川市が公表した再調査委員会の報告書では、いじめが「自殺の主要な原因だった可能性が高い」とされ「中学校が対処を怠った」と指摘されています。
3月、札幌で開かれたシンポジウムに姿を現したのは、爽彩さんが通っていた中学校の元校長金子圭一さんです。
当時、爽彩さんに話を聞くなど適切に対応したと主張し、4月22日、改めて開いた会見でも報告書には問題があるとしました。
「事実誤認に基づいて、独自の解釈ばかり書かれていて、市民が求めた真相解明にはほど遠い内容。爽彩さんが親しかった「K」がいじめの首謀者にされている。それは爽彩さんの無念だと思う」(金子さん)
この主張に旭川市の今津市長は…
「遺族、関係者の心情に対する一定の配慮があって、しかるべきだったんじゃないかと私は思っておりまして、非常に残念だと思います」(旭川市 今津寛介市長)
遺族側は、「学校が対応を怠った」などとして、市に約1億1500万円の損害賠償を求め提訴しています。