札幌市手稲区で4月22日、10歳の息子の首を絞めて殺害した疑いで、父親が逮捕された事件。事件当時、自宅には親子2人きりだったとみられることが分かりました。
22日午後1時34分、警察への一本の通報が。
「息子を殺してしまった」(厚海慎一容疑者の通報内容)
通報したのは43歳の父親でした。
いったい親子に何があったのでしょうか。
自ら息子の命を奪い、殺人の容疑で逮捕されたのは、札幌市手稲区の自称会社員、厚海慎一容疑者(43)です。
22日、同居する小学5年で長男の律くんの首を絞め、殺害した疑いが持たれています。
事件があったのは札幌市手稲区の自宅マンション。
JR手稲駅のそばで、手稲区役所や病院、小学校にも近い閑静な住宅街です。
この場所で律くんは実の父親に殺害されました。
「(Q律くんの印象は?)律くんは元気に駆け回る子だった。公園とかでよく元気いっぱい走っていたような子だった。お母さんはおだやかな感じ。(Qお父さんと一緒に律くんがいた姿は?)あまり見たことがないですね」(律くんを知る人)
関係者などによりますと、律くんは厚海容疑者と母親の3人暮らしとみられています。
22日午前8時ごろまでは生存を確認。その後、母親が外出し2人きりに。
厚海容疑者が通報する午後1時30分ごろまでの間に、殺害されたとみられています。
父親はなぜ息子に手をかけたのでしょうか。
「休みの日には遊びに連れて行ってあげていた。普通に『お父さん』しているなという感じです。お子さんもちゃんと挨拶できている感じのごく普通の方々だった」(同じマンションに住む人)
警察官が駆け付けると意識と呼吸のない律くんの姿が。病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。致命傷となるような目立った外傷は見つかっていません。
調べに容疑を認めている厚海容疑者。
事件当時酒を飲んだ状態ではなかったといいます。
幼い命を奪うまでに、親子の間で一体何があったのか。
警察は律くんの遺体を解剖し、事件当時の状況と厚海容疑者の動機を調べています。