北海道函館市の沿岸でタンカーが座礁した事故で、乗組員が座礁直前に針路を変えると海上保安庁に伝えていたことが分かりました。
1月14日、函館港までえい航されたタンカー「さんわ丸」。
函館海上保安部は業務上過失往来危険の疑いで船長や乗組員から当時の状況を聴いています。
「さんわ丸」は座礁の25分前に急な針路変更をしていて、当時ほかの船が「本船をかわして陸に向かっている」などと通報していましたが、事故前の約5分間、無線の応答がなく、座礁直前に船舶電話で「針路を変える」と海保に伝えていたことが分かりました。
海保は「さんわ丸」が無線に応じなかった理由などを調べています。