衝撃の想定が出ました。
北海道の日本海沿岸で巨大地震による津波が起きた場合、最大7400人が死亡すると北海道が試算しました。
「(Q:道の津波被害の試算を見て)(奥尻島では北海道南西沖地震という)大きな災害があったが、それ(死者172人)をはるかにしのぐような大きな被害が出る」(新村 卓実 奥尻町長)
1993年の北海道南西沖地震で甚大な被害を受けた北海道南部の奥尻町。
今回の試算で奥尻町では、最悪のケースでは人口の7割に当たる1500人が死亡する可能性が示され、新村町長は衝撃を受けています。
「(道の試算は)現実離れした数字で戸惑いの方が大きい。(自治体で対策するのは)難しいというよりも無理というのが正直なところだ」(新村 町長)
今回、北海道は日本海沿岸で巨大地震と津波が発生した場合の、稚内市から松前町までの33市町村の地震・津波被害をまとめました。
想定した地震の規模は、日本海沿岸にある15の断層それぞれでマグニチュード7以上で、津波の高さは最大26.9メートルに達するとなっています。
死者は、冬の深夜で避難する人が少ない場合、最大7440人に上るとしました。
特に深刻なのは稚内市で、夏の日中で最大4000人が死亡する恐れがあります。
また、建物被害では北海道の日本海沿岸で最大約1万5900棟が全壊するとしています。