イカナゴの稚魚のシンコ(新子)漁が3月12日、兵庫県の播磨灘で解禁された。近年は深刻な不漁が続いており、今年の漁をいつまで続けるか13日に漁業関係者が協議する。瀬戸内海の春の訪れを告げる魚で、甘く煮た「くぎ煮」はご飯のお供として定着しているが、苦境に立たされている。
この日早朝、明石市の林崎漁港から8隻の漁船が出港した。午前10時前に運搬船が戻り、約190キログラムのシンコが水揚げされた。約500キログラムだった昨年の水揚げ初日と比べ、半分以下となった。
さっそくセリにかけられ、25キログラムで約20万円の高値がついた。