「先輩たちはしてきた」「連帯責任だ」中学校ハンド部員12人に丸刈り強要 顧問を3か月の停職処分 大阪・豊中市教委

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MBSニュース

部員12人に丸刈りを強要、当時の顧問を懲戒処分です。
 (豊中市教育委員会 長坂吉忠事務局長)「つらい思いをされた生徒・保護者の皆さまに改めましておわび申し上げます」
 大阪府豊中市の市立中学校で、部員への丸刈りの強要があったとされる問題を巡り、市教委は、当時顧問だった男性教諭(48)を停職3か月の懲戒処分にしました。
 市教委によりますと、調査の結果、この男性教諭が2021年、顧問を務めていた中学校のハンドボール部で部員計12人に対し、丸刈りを強要していたことが確認されたということです。
 教諭は、一部の部員の授業の提出物が遅れたことなどを理由に「こういう時に先輩たちは丸刈りにしてきた」「連帯責任だ」などと迫り、関係のない部員を含む計12人に丸刈りを強要していたということです。関係者によりますと、このうち4人は精神的苦痛を訴えていたということです。
 また、この教諭はハンドボール部で徴収した遠征費について、日程が短縮されたことで生じた約14万円を返金せず、部費に流用していたということです。
 (豊中市教育委員会 長坂吉忠事務局長)「意に沿わない丸刈りは、個人の尊厳を損なうものだと認識しております。精神的苦痛についても一人ひとりの思いをくんだ形で、部活動にあたっていただくよう指針の改定をしたい」
 市によりますと、男性教諭は丸刈りの強要を否定しているということです。
 また、市教委は、SNSで部員に対して一部の部員を排除するようなメッセージを送ったなどとして、当時のハンドボール部の外部コーチとして参加していた女性教諭を減給1か月の懲戒処分にしました。