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※ 視聴回数は1日1回更新されます。 「紀州のドン・ファン」を殺害した罪などに問われた元妻。検察側は無期懲役を求刑です。
(検察官)「“楽をして遊ぶためのお金を得るため”という動機は極めて悪質で、人命軽視もはなだしい。有期懲役刑を選択する事情はない。無期懲役を求刑します」
死刑に次ぐ重い刑である無期懲役の求刑。須藤早貴被告は特に動揺することなく聞いていました。
須藤被告(28)は2018年、夫で「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家・野崎幸助さん(当時77)に致死量の覚醒剤を摂取させ、殺害した罪に問われています。須藤被告は裁判で一貫して無罪を主張。被告人質問では覚醒剤の密売人と接触したことは認めた上で、“野崎さんから買うように頼まれた”“受け取った物は本物の覚醒剤ではなかった”と説明しました。
裁判は11月18日が結審。検察側は覚醒剤をめぐる須藤被告の供述は到底信用できないとした上で、須藤被告の検索履歴に『老人 完全犯罪』『覚醒剤 死亡』などの言葉が残っていたことについて、「野崎さん殺害と財産を引き継ぐことを具体的に意識していた証しだ」などと指摘。「遺産目当ての犯行は強盗殺人と同程度の悪質さで、被告に反省も認められない」として、無期懲役を求刑しました。
一方で弁護側は次のように述べました。
「覚醒剤を摂取させる機会があった、殺害の動機があった、検索履歴があった、そうした理由だけで被告が犯人だとはいえません。薄い灰色を何回重ねても黒にはならないんです」
そのうえで、「野崎さんと覚醒剤との接点がないと検察側は主張しているが、そもそも周囲に覚醒剤使用を漏らすはずがなく、自殺や事故の可能性がないとは言い切れない」などと反論しました。
判決は12月12日に言い渡されます。