タネを蒔いて森を守る。 センザンコウ型ロボ「Pangolin」

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

「Pangolin」は、センザンコウという動物をモデルに作られた植林用ロボットのアイデア。地球環境を守るため、木の種を植えるというもので、高校生によって考案された。
このアイデアがイギリスのサリー大学と、英国生態学会が主催する「The Natural Robotics Contest」で優勝。サリー大学のエンジニアたちによって、実際に動くロボットになった。
主な特徴
「Pangolin」は、絶滅が危ぶまれているセンザンコウを模している。センザンコウは、表面をかたい鱗で覆われた哺乳類で、中国やインドに棲息する非常に珍しい動物。鱗に薬効があると信じられ、乱獲によって絶滅に瀕している。
前足で地面を掘り、掘った穴にお尻から「シードボム」(種のかたまり)をポロリと落とす仕組み。この機能により、広い範囲で木を植えられるという。
また「Pangolin」は、二つのタイヤで動き、長い尾でバランスをとりながら移動する。センサー搭載で、障害物を避けながら進める。人が入れない場所や都市部でも木を植えられる。
「The Natural Robotics Contest」は、自然からインスピレーションを得たロボットのデザインを集め、最優秀作品はプロトタイプとして実際に製作される。自然界のアイデアを活かしたロボットを実際に形にすることで、環境問題の解決につなげることを目指している。
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可愛いロボが、豊かな自然を取り戻してくれるかも?