【渋イイビル探訪】東京の一等地に残る昭和の面影:東京交通会館(東京・有楽町)

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戦後の高度経済成長期、急激に進んだ東京の都市開発で、個性的なビルが次々に生まれた。
1960~70年代ごろに建設されたこれらのビルが今、「シブい」「味わい深い」と再評価されつつある。
2020年の東京五輪に向けて再開発が進む東京で、今こそ見ておきたい「昭和のかっこいいビル遺産」を探訪する。
■東京の一等地に残る昭和の輝き
「有楽町と新橋はシブいビルの聖地」と語る、「シブいビル 高度成長期生まれ・東京ビルガイド」著者の鈴木伸子氏。1965年に建設された東京交通会館もそのひとつだという。
「東京交通会館」という名前は、もともと有楽町にあった都庁の交通局がビルに入居していたことに由来する。
戦後復興プロジェクトの目玉として建設されたビルは、現在もパスポートセンターや日本各地のアンテナショップでにぎわいを見せる。
有楽町、銀座という都心の一等地に残る昭和の面影を感じてみよう。
■鑑賞ポイント
<1>階段ホールのモザイクタイル壁画
3階まで吹き抜ける解放感のある階段ホールには、圧巻のモザイクタイル壁画。
モザイクタイル壁画は60年代のビルで流行した。洋画家の矢橋六郎氏による作品「緑の散歩」。
<2>ビルの歴史とともに歩む老舗(しにせ)喫茶
地下1階の飲食店街で、ビルのオープン当時から営業を続ける純喫茶「ローヤル」。
赤いイスが印象的なクラシカルな店内で、厚切りのハニートーストとコーヒーを。
<3>1周80分、360度展望レストラン
UFOのような外観部分は、最上階にある「東京會舘 銀座スカイラウンジ」。昭和に流行した回転展望レストランの数少ない現存店。
<4>憩いの屋上庭園
3階の屋上庭園「有楽町コリーヌ」。ウッドデッキが敷かれ、四季折々の花が楽しめる。
ビルを訪れる人々にとって、ひとときの憩いの場となっている。
■探訪データ
東京都千代田区有楽町2-10-1
JR・東京メトロ 有楽町駅(徒歩1分)
■監修:鈴木伸子
1964年東京生まれ。元「東京人」副編集長。都市、建築、鉄道、街歩き、食べ歩きなどをテーマに執筆・編集活動を行う。
著書に「シブいビル 高度成長期生まれ・東京のビルガイド」「グッとくる鉄道」(リトルモア)、「中央線をゆく、大人の町歩き」(河出文庫)など。