たばこ税「復興税」も浮上…“防衛増税”めぐりツイッターで総理批判“連投”の高市大臣「一定の覚悟を持って申し上げている」 星浩解説【news23】|TBS NEWS DIG

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防衛費をめぐる財源について岸田総理は1兆円強を増税で賄うとしていますが、閣内からも不満の声が上がる異例の事態となっています。週末にツイッターで“総理批判”を連投した高市大臣は13日、改めて不満を表明し、「一定の覚悟を持って申し上げている」と述べました。 
12月10日、11日、高市早苗経済安保担当大臣は岸田総理について立て続けにつぶやきました。
高市大臣のツイッター(10日午後)
「総理から突然の増税発言。反論の場も無いのかと、驚きました」
「賃上げマインドを冷やす発言を、このタイミングで発信された総理の真意が理解出来ません」
高市大臣のツイッター(11日午後)
「内容不明のまま総理の財源論を聞いたので、唐突に感じた次第」
岸田総理が防衛費を増やすための財源の一部を、増税で賄う方針を示したことを批判したのです。
これに、総理周辺は…
 
総理周辺
「閣僚なんだから、政治生命をかけてこの問題を指摘するのならば、辞表を出してやらないと。それで“反岸田”でやるってのならわかるけど」
当の高市大臣は、12日も不満を露わにしました。
高市早苗経済安保担当大臣
「私たち閣僚もどういう内容で国防力を強化しようとされてるのかすら知らされていないので、先に財源論が出たので戸惑ったというのが実態ですね」
増税議論をする前に、防衛力強化の内容を閣僚に示すべきだと訴えたのです。さらに…
記者
「閣内でこういう発言をするのは異例だと思うが?」
高市大臣
「それは、一定の覚悟は持って申し上げています」
岸田総理が「内容・予算・財源」の3つ一体で考えると表明していた防衛力の強化。しかし、先に「予算」が明らかになり、いまは「財源」が注目されている状況です。
では「財源」の一部となる増税は、誰が負担するのでしょうか。
自民党の税制調査会は11日、非公式の幹部会合を開き、▼法人税、▼たばこ税、▼東日本大震災の復興特別所得税、この3つを軸とすることで一致。
復興特別所得税については、徴収が終わる時期を2037年から延長するなどし、復興財源の総額は確保したうえで、一部を防衛費にあてる方向で調整を進めています。
これに街では…
40代
「(復興特別所得税について)それは『ん?』という話ですよね。納得いかない人、いっぱいいるのでは」
60代
「(Q.たばこの増税分を使うという話がある)知らなかった。有益だったら仕方がないのかなと思うけど、その説明はないですよね」
40代
「税金上がるのはいいが(たばこを)吸う場所がね…。その分、喫煙者に還元してくれたら嬉しい。制限ばかりできているので」
「(Q.増税した分を何に使うのか?)防衛は結構各国に対して、秘密にしている部分も多いと思うので、ある程度はしょうがないかなと思う。ただ、ある程度は開示していただきたい」
岸田総理の増税に対する決意は固いようです。
総理周辺
「総理は腹をくくっている。絶対に折れない。ここで折れたら政権が潰れる」
12日夜、「今年の漢字」を問われると…
岸田総理
「『進む』『進』『進める』という字を選びたい。来年も1つ1つ課題を進めていくべく努力したいと思います」