福島県沿岸部で千年以上の歴史を誇り、甲冑(かっちゅう)姿の騎馬武者が戦国絵巻さながらの光景を繰り広げる行事「相馬野馬追(そうまのまおい)」が24日、開幕した。福島県相馬市の相馬中村神社で出陣式が開かれた。かつて、この一帯を治めた相馬氏の末裔(まつえい)で、総大将を務める相馬言胤(そうま・としたね)さん(16)=広島県在住=が「各騎馬は軍勢を整え、威風堂々進軍してほしい」と訓示。その後、甲冑を身にまとった騎馬武者たちが市内を練り歩くと、沿道からは「頑張って」などと、かけ声や拍手が巻き起こった。福島県警などによると、24日午前、野馬追に参加していた馬1頭がJR常磐線の普通列車と衝突する事故があった。けが人はなかった。