倒壊ビルの下、輪島市 家族との思い出探す、妻子失った居酒屋店主 能登半島地震

共同通信社

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能登半島地震に伴って石川県輪島市で倒壊した7階建てビルの巻き添えとなった店のわずかな隙間に、家族との思い出を探し求めた。隣の居酒屋「わじまんま」の店主楠健二さん(55)。「ぐちゃぐちゃになったところに今までの生活がある。できるだけ持って帰りたい」。29日、亡くなった妻由香利さん(48)と長女珠蘭さん(19)の遺品を車いっぱいに積み込んだ。楠さんは6年前に川崎市から移り住んだ。地震が起きた元日は看護学生の珠蘭さんが川崎から帰省し、自宅部分の3階でくつろいでいた際に揺れが襲った。