【札幌市役所建て替えへ】水漏れなどのトラブルは直近3年で300件以上…老朽化進む札幌市役所・本庁舎 建設費は数百億円規模か さらに膨らむ可能性も

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 札幌市役所の本庁舎は移転のうえ、建て替えへ。
 検討を進めてきた有識者が意見書を市長に手渡しました。
 「市役所本庁舎19階に来ています。天井には水が漏れた跡があり、染みが残っています」(水上 孝一郎 記者)
 老朽化が進む札幌市役所の本庁舎。水漏れなどのトラブルはこの3年で300件以上発生しています。
 完成したのは、札幌オリンピックの前年、1971年。
 当時は札幌有数の高さを誇りました。
 建て替えか、改修か。
 有識者会議は4月11日、建て替え案を支持する意見書を提出しました。
 現在の庁舎は耐震性に問題がありますが、新庁舎は防災拠点としての機能も強化します。
 建設費は数百億円規模とされていますが…。
 「札幌市全体の建設費がどこまで突き抜けて上がるか。待った方がいいか、すぐやった方がいいか分かりづらい状況」(市役所本庁舎あり方検討会 石橋 達勇 座長)
 候補地はNHKの旧札幌放送会館跡地。
 札幌市は早ければ2025年度中にも整備方法を決めたいとしています。
 教育委員会や子ども未来局、スポーツ局などの部局は本庁舎に入りきらないことから、周辺の6つの民間ビルに入居しています。
 年間賃料は5億8千万円です。
 この部局を新たな庁舎に集約することで賃料負担をなくします。
 さらに業務の効率化と職員間の連携を深めることで、市民への行政サービス向上につながるというのも、同検討会が移転・建て替え案を支持する理由の1つです。