「バイカルハナウドと見られる植物が見つかった白石区のサイクリングロードです。近くには幼稚園もあり園児の手の届く距離に生えていたと思われます」(川瀬雄也記者)
札幌市によりますと、7月1日、「北海道大学で確認された植物に似ているものがある」と市民から通報を受け2日、北海道大学と合同で現地を調査。
猛毒植物の「バイカルハナウド」と特徴が酷似していたため、およそ40株を除去したということです。
6月、国内で初めて「バイカルハナウド」と見られる植物が発見されたのが札幌市北区の北海道大学。
今回、新たに確認された場所は、北海道大学から直線距離でおよそ5キロ離れた白石区・東札幌のサイクリングロード近くで、目の前には保育園もある住宅街です。
「北大のニュース後に見て、似てるなと思っていたが、まさかこんな近くにあるとは。半袖、薄着の時期だし、保育園も近いので、こわい」(近隣住民)
「バイカルハナウド」は、樹液に触れて日光に当たると激しい炎症を引き起こす恐れがあります。
札幌市は、今回、見つかった白石区のサイクリングロード沿い7.2キロを緊急で調査し、似た植物は見つからなかったとしています。
さらに札幌市内の道路や2700か所以上の公園を3日から緊急パトロールしています。
「こちらではみつかりませんでした」(札幌市白石区土木部 北浦みか公園緑化係長)
北海道内には、猛毒の「バイカルハナウド」に非常によく似た「オオハナウド」などが自生しています。
見分ける方法はあるのでしょうか?
「専門の方に伺ったところ、大人以上の背の高さになることと、ちょうどこのタイミングで白い花つけてるのが見分ける大きい特徴。今の時期に咲いてるのがオオハナウドと決定的に違うというところ」
「もし怪しいなと思ったらむやみに近づかないで、もし不安だなと思ったら写真撮って問い合わせていただけるのが一番かな」(いずれも北浦公園緑化係長)
3日の17時過ぎに、北海道大学が、先月大学構内でみつかった「バイカルハナウド」とみられる植物の調査結果を発表しました。
今回、参照できる標本などがなく、その植物が「バイカルハナウド」だと同定するには至らなかったとし、北海道内に在来する「オオハナウド」とは、明らかに異なる、という内容でした。
猛毒の「バイカルハナウド」 とは同定できないものの、今回の植物にも皮膚炎をおこす成分が含まれている可能性があるということです。
今回、バイカルハナウドとは同定できないものの、在来種との見分けるには、
・7月初旬の時期に、白い花がさいている
・背丈が高く約2mも
この2つのポイントで、疑いを持つような植物があれば、写真をとって、札幌市など自治体に報告をしてほしいとしています。