7月12日に北海道南部の福島町でクマに襲われ死亡した新聞配達員の男性は、クマに約100メートル引きずられていたとみられることが、警察の調べで新たに分かりました。
玄関にクマのものとみられる跡が。
別の家では、生ゴミを入れて肥料を作る、家庭用コンポストが荒らされていました。
「（ゴミが周囲に）ごちゃごちゃになっていた。食べ物を探していたのか」（家庭用コンポストが荒らされた女性）
これらの痕跡は福島町月崎地区の中学校近くで見つかり、13日夜には、クマが出没してハンターが出動しました。
この場所から直線で約700メートルの三岳地区では12日、新聞配達員の佐藤研樹さん(52)が配達中にクマに襲われ、やぶに引きずり込まれ死亡しました。
その後の警察の調べで、襲撃されやぶの中で発見された場所まで約100メートルの距離を、佐藤さんはクマに引きずられていたとみられることが、新たに分かりました。
佐藤さんはクマに全身を引っかかれ腹部を中心にかまれていて、その場で死亡が確認されました。