水深115メートルに沈むカズワン 「飽和潜水」による捜索2日目…国後島沿岸では新たに1人の遺体

UHB北海道文化放送

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北海道知床の観光船沈没事故で、潜水士による船内の捜索が5月20日も行われています。一方、北方領土の国後島沿岸では、新たに1人の遺体が見つかりました。
【北海道斜里町から報告:田中 うた乃 記者】
 こちらは知床連山が望める展望台です。
 この半島の先にある沈没現場で、20日も午前8時ごろから深い海に潜水士が潜る「飽和潜水」により行方不明者の捜索が行われています。
 20日午前7時すぎ、作業船「海進」から潜水士3人が水中エレベーターで1時間ほどかけて水深約100メートルに到達しました。
 19日に続き、船内などで行方不明者の捜索が行われています。
 一方、19日、北方領土の国後島沿岸で新たに1人の遺体が見つかったことがわかりました。
 ロシア外交筋などによりますと、遺体は男性と見られ、ジーンズに黒いボクサーパンツ、青と灰色のTシャツ姿で、一部白骨化していたということです。
 近くには、日本語とみられる身分証明書も見つかっています。
 国後島では6日にも女性の遺体が見つかっていて、海上保安庁などが行方不明者の可能性があるとみて情報収集を急いでいます。