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※ 視聴回数は1日1回更新されます。 緑色をした2台のブルドーザーが、小石やセメントが混ざった材料を丁寧に敷き広げていた。少し離れた場所では、4台の振動ローラーがそれを押し固めていく。
人口2300人ほどの秋田県東成瀬村。その山間部に位置する成瀬ダムの建設現場は昨夏、工事が佳境を迎えていた。
青いランプを光らせて動き回る重機には、通常と違う点があった。運転席に、人の姿がない。
ゼネコン大手の鹿島が開発した自動施工システム「クワッドアクセル」が、人の操縦なしで重機を動かす。成瀬ダムの現場には2020年に導入され、最大14台が同時に動いて巨大な堤の大部分を黙々と造ってきた。