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※ 視聴回数は1日1回更新されます。小さくてふわふわ、かわいらしい見た目が特徴的で、ペットとしてなじみのあるゴールデンハムスター。誰でも一度は見たことがあるはずですが、じつは「野性のゴールデンハムスター」は世界で1匹しか確認されていません。
1930年代に探険家がシリアで1匹のゴールデンハムスターのメスを発見。発見されたメスは妊娠中で、やがて12匹の子どもを生みました。それらを繁殖させた結果、ペットとして世界中で飼われるまでに数が増えたそう。つまり、現在ペットとして飼われているゴールデンハムスターはみんな、この1匹のメスの子孫ということになるのです。
ちなみにハムスターの正式な和名はキヌゲネズミ(絹毛鼠)。まさに絹のようなつやつや、ふわふわの毛におおわれていますよね。キヌゲネズミの仲間はしっぽの短さが特徴。逃げ足も速くないので飼いやすく、世界中で愛好家が増えました。
■監修:新宅広二
1968年生まれ。生態科学研究機構理事長。動物行動学と教育工学を専門にし、大学院修了後に上野動物園、多摩動物公園に勤務。国内外のネイチャー・ドキュメンタリー、動物バラエティー番組の監修を手がけるほか、動物園・水族館などの展示企画・監修を手がける。著書に「しくじり動物大集合」「もっとしくじり動物大集合」「すごい動物学」(永岡書店)など。