北海道知床沖で26人乗りの観光船が遭難してから5月1日で9日目。4月23日に遭難した観光船「KAZU1(カズワン)」の元従業員の男性が、UHBの取材に対し、事故当日の様子や、船長が通信手段を不安視していたことを証言しました。
知床遊覧船の元従業員:「プロポーズするというカップルと話した。双眼鏡を逆に使っていて『逆ですよ』と言ったら2人で笑っていた」
「7歳の子はお母さんが『ここ座っていいですか? 』と聞いたのが後ろのデッキだったので、そこはライフジャケットがいるから(着用が必要な場所だから)、(母親が)7歳の子に着けたらサイズが大きくて、中の人に小さいのに替えてもらうように言った。サイズが合うものにね」
証言したのは、カズワンの運航会社、知床遊覧船の元従業員の男性です。
元従業員は、カズワンが遭難した4月23日、乗客の案内を手伝っていたということです。
出港前、豊田徳幸船長は、通信手段について不安視していたといいます。
知床遊覧船の元従業員:「(私が)『無線がつながらないから気をつけろ』と豊田船長に言った時、『携帯電話がどうのこうの』と言っていた。『甲板員の曽山さんがドコモだといいな』と言っていた。
元従業員は、桂田社長が27日の記者会見で話していた"条件付き出港"について、「天候が悪くなり"条件付き出港"とする時は、出港時にアナウンスをするが、23日はアナウンスをしていないので、条件付き出港ではない」との内容の証言をしています。