船長が「正午までに帰港可能なルシャ湾コースを選択するものと考え出航の中止指示を行わなかった」運航会社の桂田社長側が書面で『過失はみとめられない』と主張_北海道知床沖で観光船沈没事故_約15億円損害賠償

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 北海道知床半島沖で観光船が沈没した事故。
 遺族らが損害賠償を求めた裁判で、運航会社の桂田社長は、船長が港に戻れるコースを選択するものと考え出航の中止を指示しなかったと主張しました。
 知床半島沖で2022年4月、乗客乗員26人が犠牲となった観光船「KAZU1」の沈没事故。
 遺族側から約15億円の損害賠償を求められている桂田精一社長は6月12日、札幌地裁で開かれた2回目の裁判で新たな主張をしました。
 被告側は書面により、船長が危険のない「正午までに帰港可能なルシャ湾コースを選択するものと考え、出航の中止指示を行わなかった」として、桂田社長の過失は認められないとしました。
 一方、遺族側は気象庁が強風や波浪の注意報を発表していて、船を出してはいけないのは明白だったとしています。
 次回の裁判は9月4日に行われます。