6月の観測史上一番の大雨…ペーパン川氾濫床上浸水し住民ら避難 明け方にかけて土砂災害に警戒を

UHB北海道文化放送

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停滞する梅雨前線の影響で北海道は6月としては記録的な大雨となりました。
 旭川市で川が氾濫したほか、道南の江差町や厚沢部町で午後7時現在、避難指示が発令されています。
 厚沢部川が氾濫する恐れがあり、江差町では水堀町など329世帯694人、厚沢部町では、赤沼町の327世帯、591人が対象で、自治体が速やかな避難を呼び掛けています。
 石井 祐里枝 フィールドキャスター:「堤防が決壊し川が氾濫している。川の上の住宅は1階が浸水している」
 一方、旭川市東旭川町では6月29日午前5時半ごろペーパン川が氾濫。
 濁流が押し寄せ、農家の住宅2棟が床上浸水し、住民6人が消防に救助されました。
 住宅のほか、農業用ハウスやトラックなども濁流につかっています。
 避難した住民:「パニックの一言ですね。(妻が)突然『水が来た』というので、見ると本当に家の周りが濁流状態だった。これで3回目。安心して暮らしたい」
 ペーパン川は2016年が台風、2018年にも梅雨前線と台風の影響で氾濫していて、道が護岸工事をしている最中でした。
 斎藤 健太 記者:「北斗市の事故現場です、警察や消防が行方不明となっている男性の捜索にあたっています」
 北斗市では排水作業中の30代とみられる男性が側溝に流され、心肺停止の状態で発見、病院に搬送されました。
 北海道内は、停滞する梅雨前線の影響で6月28日から非常に激しい雨が降り、今金町と旭川市など36地点で6月の観測史上一番の大雨となりました。
 6月29日夜は、南西部を中心に再び雨が強まる予想で、6月30日夕方までに多いところで100ミリの雨が降りそうです。
 北海道内は、6月30日明け方にかけて、土砂災害に警戒が必要です。