北海道旭川市で2022年9月、30代の夫婦を刃物で切り付け死傷させたとして殺人などの罪に問われている男の裁判員裁判で、男の弁護側は起訴内容を否認しました。
起訴状などによりますと旭川市の無職・川口和人被告は2022年9月、自宅にBB弾を投げ込んだ子どもとトラブルとなり、事実確認のため訪れた子どもの親である夫婦を折りたたみナイフで切り付け、夫を殺害し、妻を殺害しようとした殺人などの罪に問われています。
11月14日、旭川地裁で行われた初公判で、川口被告は「弁護士に一任している」と述べ、弁護側は起訴内容を否認しました。
一方、検察側は複数回突き刺すなど強い殺意があったと指摘。
弁護側は精神障害によって思いとどまることができず殺人などの罪は成立しないと主張しました。
殺された男性の知人が胸の内を語りました。
「本当に許せるものではない。(事件は)子どもが生まれて半年くらいの時だった。子どもの成長を楽しみにしていただろうに。あの子は正義感強い子だから」(殺された男性の知人)
判決は12月1日に言い渡されます。