「怒りしかない」スクールバス運転手わざと2回急ブレーキ 警察は傷害容疑も視野に捜査

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北海道小樽市の小学校で2022年8月、スクールバスの男性運転手が、わざと急ブレーキをかけ、バスに乗っていた小学生らがケガをしていたことが分かりました。
 水上 孝一郎 記者:「こちらが児童25人が乗っていたスクールバスです。男性運転手が下り斜面で急ブレーキを踏んだ際、こちらの乗り降り用のドアは開いていました」
 8月26日午後、小樽市立潮見台小学校で高齢の男性運転手がスクールバスを発進させた際、わざと2回、急ブレーキをかけました。
 バスには1年生から5年生までの25人が乗っていましたが、このはずみで児童数人が前の座席に頭をぶつけるなどして軽いケガをしました。
 一体なぜ、急ブレーキを…?
 「車内で子どもたちが騒いでいて静かにさせるためにやってしまった」
 男性運転手は、小学校の敷地の斜面を下り始めてすぐに急ブレーキを2回かけたということです。
 児童の保護者から小学校に連絡が入り、問題が発覚しました。
 ケガをした小学2年女児の母親:「(娘が)頭部打撲と頚椎捻挫で(全治)1週間くらい。怒りしかない。バスを運転しないでほしい。ドアも開けっ放しだったので、子どもがバランスを崩してドアから落ちて、そこに違う車が来てぶつかっていたこともあり得た」
 男性運転手は小樽市の非常勤職員で2021年12月からスクールバスを運転していました。
 小樽市教育委員会はこの運転手をバスの担当から外しています。
 小樽市教育委員会 吉田 健一 主幹:「大変重く受け止めている。子供たちが安心して登下校できるように指導していきたい」
 警察も傷害などの疑いで調べを進める方針です。