灯油などを積んだタンカーが北海道函館市の沿岸で座礁。
船は本来の航路を大きく外れていました。
暗闇に浮かび上がる大きな船。
異常に気づいたのは近くの船でした。
「船が陸に向かっており岸に乗り上げるおそれがある」(通報内容)
1月6日午後6時20分ごろ函館市恵山沖。
付近を航行していた船から"陸に向かっている船がある"と第一管区海上保安本部に通報が入りました。
巡視船が現場に向かうと、タンカー「さんわ丸」が座礁していました。
「さんわ丸」は灯油と軽油合わせて3800キロリットルを搭載し、6日昼に北海道苫小牧を出航し、7日昼ごろに秋田県男鹿市に着く予定でした。
「当時荒れた天気とはいえない。何回も往復しているところですから、それほど(難しい場所ではない)と思う」(運航会社の担当者)
「さんわ丸」は7日朝から民間のサルベージ船が引き出す作業を開始しましたが、動かないまま午前11時ごろ中断。
8日午前9時20分ごろの満潮時刻に合わせて再び作業することになりました。