9月15日午前、札幌市中央区の狸小路商店街のラーメン店で火事があり、1人がけがをしました。
調理中のラードに火が燃え移ったのが出火原因とみられています。
消防隊:「消防車が狸小路の中に入ります」
札幌市街地にもくもくと立ち上る白い煙。
アーケードの上から消防が放水活動をしています。
火事があったのは札幌・中央区南2条西4丁目の狸小路商店街にあるラーメン店「炎の味噌ラーメン 札幌炎神」です。
15日午前11時すぎ、通行人から「白い煙があがっている」と消防に通報がありました。
本田祐里佳記者:「狸小路商店街には白い煙が立ち込めていて、焦げ臭いにおいがします。消防が懸命な消火活動にあたっています」
消防車42台が駆け付け、火は約4時間後にほぼ消し止められましたが、2階建ての木造ビルの内部が焼け、従業員の20代男性が手や背中にやけどをしました。
また、この火事で狸小路4丁目商店街が通行止めとなり、店の従業員や客などが一斉に避難したほか、市電が一部区間で運行を停止するなど 現場は騒然となりました。
近くの店の従業員は:「1階にいたら煙がどんどん来て、匂いもすごかったので外見たら燃えてた」「炎がすごかったです。この辺全部(煙で)真っ白でした」「心配です狸小路は古いビルが多いので」「今日1日たぶん閉鎖だと思うし(周辺の店は)大打撃だと思う」
同じビルで働く人は:「全部だめになった。ビル自体がだめになった。木造だから。そこで営業できない…他のところを探すしかない」
火事があった「札幌炎神」は、バーナーでスープを熱する調理法で人気を集めたラーメン店です。(映像は2013年当時のもの)
警察によりますと、当時店では従業員6人が開店の準備をしていて、ラードを鍋で火にかけていたところ、目を離した隙にラードに火が燃え移り、火を消そうと水をかけた所、さらに燃え広がったということです。
警察と消防は15日午前10時から現場検証をはじめ、出火原因などを詳しく調べる方針です。