“見せしめ”知床遊覧船の社長 国を批判するも「事業許可取り消し処分」 海上運送法に基づく最も重い措置

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北海道知床沖で観光船が沈没した事故で、国土交通省は運航会社「知床遊覧船」の事業許可の取り消し処分を決定しました。
 知床沖で観光船「KAZU1(カズワン)」が沈没し、14人が死亡、12人が行方不明となっている事故を受け、国交省は6月16日、運航会社「知床遊覧船」の事業許可を取り消す行政処分を発表しました。
 海上運送法に基づく処分としては最も重い措置で、事故を受けての取り消しは初めてです。
 また、桂田精一社長が北海道運輸局の「聴聞」に提出した陳述書で、「処分は国への批判を回避するための見せしめ的なもの」と主張していたことが分かりました。
 一方、北海道斜里町のウトロ漁港を拠点とする小型観光船は事故後営業を自粛していましたが、16日に再開しました。
 「ルシャ海岸」までを2時間かけて回るコースには、約20人が参加しました。
 小型観光船を運航する地元3社は、再開にあたって安全対策を強化する「自主ルール」を策定しています。