依然として乗組員2人が行方不明となっている、ホタテ漁船の転覆事故。この事故を受け国の運輸安全委員会は、調査官を現地に派遣することを決めました。
北海道北部の苫前町沖で2月16日、ホタテ漁船「第二十八三宝丸」が転覆し、乗組員の堀井直樹さん(29)と金野仁泰さん(48)の2人が行方不明となっています。
18日も海上保安庁が捜索を続けましたが、発見には至っていません。
事故を受け運輸安全委員会は函館事務所の調査官を、現地へ派遣することを決めました。
船体調査などを行うため船のえい航が終わり次第、調査日程を漁協と調整する方針です。
一方、現場の天候が悪く、船のえい航作業は17日に続き中止となりました。
現場海域では19日にかけ北西の風15メートル、波の高さ3メートルが予想され、大荒れとなる見通しです。
海保によりますと三宝丸が転覆した当時、波の高さは50センチでした。
海保は日没で18日の捜索を中断し、天候の回復をまって再開する予定です。