ウニ漁師「水温低く 視界悪い」 残る12人の捜索続く 水中カメラ 午前中は断念 知床観光船沈没

UHB北海道文化放送

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北海道知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU1(カズワン)」が沈没した事故は、5月4日も残る12人の捜索が続けられています。
 (北海道斜里町から石井祐里枝アナウンサーの報告)
 こちら斜里町のウトロ漁港は、4日朝から雨が降ったりやんだりが続いていますが、4日午前11時30分現在は、雨がやんでいます。波は比較的穏やかで、行方不明者の捜索が続けられていますが、新たな手がかりは見つかっていません。
 4日は午前6時ごろ、漁業関係者40人ほどが、漁船3隻に分かれ捜索のため出航していきました。
 第一管区海上保安本部によりますと、4日も海中に水中カメラを入れる予定でしたが、午前中は潮の流れなどに阻まれ断念しています。地元のウニ漁師によりますと、斜里町周辺の海は4日は水温が低いうえ、濁っていて視界も悪いということです。捜索がどこまで進むか不透明です。
 地元の漁協などによりますと、沈没事故以降、捜索への協力依頼などで、会長が頻繁に港に訪れていますが、桂田社長自身は1度しか訪れていないということです。
 斜里町周辺では、まもなく定置網漁やウニ漁が本格化することから、漁船の捜索協力は5月5日までとなる見通しです。
(KAZU1の「ワン」は正式にはローマ数字)