健康被害が出るなど全国的に問題となっている、いわゆる「大麻グミ」。
札幌市中央区の繁華街「ススキノ」の店舗でも、大麻に似た成分を含むクッキーなど一部の製品に販売停止命令が出されました。
11月21日、北海道厚生局麻薬取締部などが札幌市中央区「ススキノ」の店舗に立ち入り検査を実施。
店舗では大麻の成分に似た合成化合物「HHCH」を含んだとされるクッキーや、蒸発させて吸引するリキッドなどが販売されていました。
麻薬取締部は11月22日、店舗に対し成分の検査結果が出るまで、これらの製品の販売停止命令を出しました。
札幌市ではこの店舗のほかに、いわゆる「大麻グミ」を取り扱っている店舗が複数あるとみられています。
11月4日には「ススキノ」の店舗で購入したという男性2人が、グミを食べた後に救急搬送されています。
厚生労働省は11月22日に「HHCH」を指定薬物とし、12月2日からは販売・使用・所持が禁止されます。
しかし、「ススキノ」の店舗関係者は「同じクオリティーのものが作れるかはわからないが、似たような成分の新しいものに切り替え流通していくだろう」と話しています。
「HHCH」を規制しても、よく似た新たな薬物が出回ることも予想され、厚生労働省は包括的な規制も検討しています。
危険な薬物を巡る“いたちごっこ”は、終止符を打つのでしょうか。