知恩院で法然追悼の御忌大会 500年で初公開の儀式も 京都

時事通信映像センター

浄土宗総本山の知恩院(京都市東山区)で18~25日、開祖の法然を追悼する「御忌大会(ぎょきだいえ)」が開かれた。初日の18日には、国宝の御影堂(みえいどう)で、「鳳詔頂戴式(ほうしょうちょうだいしき)」が初公開された。知恩院によると、頂戴式はこれまで非公開の儀式で、公開の記録は過去500年ないという。
 同儀式は、後柏原天皇が1524年に「法然上人御忌をつとめ、はるかに教えの源をたずねよ」との詔勅「大永の御忌鳳詔」を出したことにちなむ。詔勅発出から500年を記念し、初めて公開された。
 儀式では、詔勅を納める唐櫃(からびつ)が法然像の前の台に置かれ、期間中に連日開かれる日中法要で法然をたたえる言葉を唱える7人の唱導師が礼拝。終盤、集まった僧侶たちが唱える「南無阿弥陀仏」の声が堂内に響き渡った。