岸田文雄首相は10日、臨時国会閉幕を受けて首相官邸で記者会見に臨んだ。防衛力強化の内容、予算とともに、増税を含む安定財源を年内に決定する方針を強調。「この3点を三位一体で国家の意思として毅然(きぜん)として内外に示す。強い決意を持って臨んでいく」と述べた。
首相は「(防衛力の)維持・強化の裏付けとなる財源は不可欠だ」と指摘。「財源確保のあらゆる努力をした上で、最終的に国民に一定の負担をお願いせざるを得ない」と述べ、歳出改革を徹底するなどしても増税に踏み切る必要はあるとの認識を改めて示した。
ただ、増税の開始時期については「柔軟に対応していく」と表明した。