伝統変え、勇壮に駆ける 上げ馬神事、土壁撤去

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三重県桑名市の多度大社で4日、地元の青年が馬に乗って坂を駆け上がる「上げ馬神事」が行われた。動物虐待との批判を受け、馬に越えさせていた高さ2メートルの土壁を撤去し、勾配を緩めるなど改善策を実施。陣がさに裃(かみしも)姿の若者が馬に乗り力強く走り抜けると、観客から拍手が湧き起こった。5日も開催される。昨年までは土壁を越えた回数で農作物の豊凶などを占う伝統行事として行われていたが、今年から五穀豊穣(ほうじょう)を願って駆け上がる様式に。雲一つなく新緑がまぶしい境内で、青年3人が2回ずつ挑み、見守った大勢の人たちから歓声が上がった。