正しく筋肉をつければ勝手に痩せていく体になる【眠れなくなるほど面白い 図解 筋肉の話】

視聴回数460,283

※ 視聴回数は1日1回更新されます。

ラブすぽ

 私たちは生きている限り、動かない間でもエネルギーを消費しています。最低限の消費エネルギーを基礎代謝といい、1日に消費するエネルギーの約60%に達します。筋肉が消費するエネルギーは基礎代謝の20~30%を占めています。
 くり返しになりますが、筋肉は何もしなければ加齢とともに減り続けます。食べる量(摂取カロリー)が変わらなくても消費カロリーが減ることになり、エネルギー収支が黒字になって、余った分が体脂肪に変わり、必然的に太っていきます。いわゆる中年太りは、筋肉が減って基礎代謝が落ちることが最大の原因なのです。逆に食事量を減らさなくても、筋肉を1kg増やせば消費カロリーが増えて、年に2.5kgも体脂肪が減る計算になります。
 また、余分なエネルギーは体脂肪として蓄えられますが、体脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪の2種類あります。皮下脂肪はたまりにくく減りにくい、内臓脂肪はたまりやすく減りやすいという特徴があります。太るとおなかが顕著にふくらみ、逆に痩せるときにはおなかが目に見えて凹んでいくのはこのためです。
 よくおなかの脂肪を減らそうと運動に励む人がいますが、これは無意味。下半身をはじめ全身の大きな筋肉を鍛えて代謝を上げ、体脂肪を減らしましょう。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 筋肉の話』
著/坂詰真二