柴咲コウ、レースの肩出しワンピで登場

(C)ORICON NewS inc.

オリコン

女優の柴咲コウが10日、都内の劇場で実施されたディズニー映画『クルエラ』の公開記念舞台あいさつに登壇した。自身が関わっている作品は、「どうしてもあら探しをしてしまう」らしいが、本作については「客観的に見られた。声(の芝居)としては合格点だったのかな」と笑顔を見せた。
 ディズニー・アニメーション『101匹わんちゃん』に登場する悪名高き“ヴィラン”(悪役)であり、アイコニックな白黒ファッションでも有名な“クルエラ”の誕生秘話を描いた実写映画。主人公エステラ/クルエラ役のエマ・ストーンの演技への称賛の声が世界中で沸き起こっている中、日本版で吹替を担当した柴咲は、周囲からの反響を聞かれ、次のように答えた。
 「かなり多くの友人が感想を送ってくださって、『あっていましたよ』と言ってくださったんですけど、私自身は柴咲コウが前面に出るような吹替はしたくないな、と思っていたんですが、中には私の生き方とか、生き様とリンクするところがあったよ、という感想ももらえてうれしかったです」。アフレコ時は、監督からOKが出ていても自分が納得いくまでリテイクを願い出ていたエピソードも話し、会心の出来であることを観客にアピールしていた。
 5月に実施した無観客イベントでは、赤の衣装が印象的だったが、今日はふんわりとした白のワンピースをチョイス。黒のベルトでキュッと締めるコーディネートがポイントだと説明した柴咲は、ファッションデザイナーとして才能を発揮するクルエラに触発されたそう。「最近、家にいる時間が長くなって、ラクな服を選びがちだったけれど、人のためでなく、自分を鼓舞させるというか、ファッションには勇気づける力があるな、と再認識して、明るい気分がいいな、落ち着いた気分がいいな、と気分に合わせてまとうファッションを大切にしていきたい」と話していた。
 この日は、クルエラ誕生の鍵を握るバロネス(エマ・トンプソン)の吹替を担当した塩田朋子も登壇。かつて、グレン・クローズ主演の実写映画『101』(1996年)でクルエラ・ド・ヴィルの吹替(テレビ版)を担当したことがある塩田は、日本語吹替版のいいところところとして、「画面をずっと見ていられること。字幕の文字に気を取られているうちにすてきな表情を見逃すこともあると思うので、スクリーンをみたまませりふが耳から入っていくる。すばらしい芝居はスクリーンの中にある」ときっぱり。本作のバロネスは、「悪役を悪にした最悪の悪役」だが、「悪にも悲しみやおかしみ、苦しみがある。そういう人間ドラマが描かれている」と本作の優れた点を指摘していた。